徒然ふぁいたー

立命館キャンパスアジアとか私事とかいろいろ

カプチーノとみかん

授業を飛んでから4日目、私はソウルからインチョンに向かった。

 

mochiquan.hatenablog.com

 ↑これがソウル編の記事

 

 

韓国の地球の歩き方の後ろのページに旧日本人居留地があると小さな記事で書いてあるのを読んでから行きたくなってしまった。

 

インチョンは韓国で唯一のチャイナタウンがあるところで、内陸にある首都ソウルの貿易港として機能した。韓国の長崎のようなところといえばイメージしやすいだろうか。

(インチョン旅行後に、長崎に訪れたのだが交易都市というのは、共通点がたくさんあると感じた。)

 

ソウルからインチョンまで電車で移動するのだが、なんだかよくわからないけど、電車の車内に閉じ込められたり(気づいたおじちゃんが出してくれたマジでありがとう)、いきなり走行中の電車内で腰が痛くならないベルトみたいなものを押し売りするおじちゃんがでかい声で宣伝しだしたり(インチョンではよくあるみたい)、目の前でいちゃつく中国人カップルにおじいちゃんが半ギレだったりと、電車移動するだけでたくさんのことがあった。

 

そんなこんなでインチョン駅に着く、そこで問題が発生した。

 

コインロッカーがない。

ちっちゃめのスーツケースをゴロゴロさせてここまで来たのだが、駅の周りにもコインロッカーがない。この日に泊まるゲストハウスまで微妙な距離があるので、そこまで行って荷物を預けるのも手間である。

 

行けば何とかなるだろうと思った自分の愚かさを悔やみながらチャイナタウンのきつい坂の上でスーツケースを転がす。

 

チャイナタウンはインチョン駅を出てすぐの所にあり、中華街特有の立派などでかい門にテンションが上がる。

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チャイナタウンは当たり前といえば当たり前かもしれないが中国人観光客ばかりだった(ソウルと違い、日本語を耳にすることは一度もなかった)。コロナの影響を受ける前だったが、人はとても少なかった。日本の中華街でもよく売られているいちごあめが刺さった木がそこらへんに生えている。ハングルと簡体字が混じりあう町、インチョン。

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わたしはとりあえず地球の歩き方に載っていた京劇の看板を目指した。ハングル、簡体字、英語で書かれた看板。やっぱりまだ中国語のほうが読めるなあ、か思いながら看板を見る。

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それからジャジャンミョン博物館にいった。ジャジャンミョンとは、韓国の国民食といっても過言ではないくらいポピュラーな食べ物で、ジャージャー麺と似ている。豚肉や玉ねぎで作られたとろみのあるあまじょっぱいソースを茹でた麺にからませて食べる。バレンタインデーやホワイトデーに縁のなかった人たちが4月14日にブラックデーと称して食べたりするそうだとか。

 

中国から韓国に出稼ぎに来た人たちが作り始めたそうだ。(韓国版ちゃんぽんのような立ち位置。)博物館はジャジャンミョン発祥の地である中華料理店「共和春」の跡地に建てられており、当時の華僑の様子などが再現されている。

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交易都市の博物館ではよく、華僑の三刀についての記述を目にする。

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中国から離れ、海外に移住する者たちが食いはぐれない仕事の三つである調理師、仕立て屋、理髪師、がどれも刃を使うことからきている。これらの仕事は、どの時代や場所でも必要とされる仕事であり比較的安定しているため、これらの仕事で生計を立てる華僑が多かったのである。チャイナタウンの料理店もこれから来ているのだと感がると感慨深い。様々な事情から故郷を離れ、たどり着いた異国の地。当時右も左もわからぬ状態で何とか始めた仕事、それが続いてきて現代まで残っているのだ。歴史あるチャイナタウンで続く老舗がおいしいのは当たり前のことである。

 

ジャジャンミョン博物館でジャジャンミョンのことを学んでから、なんだかよくわからない小麦でできたお菓子を買ったりして一休みしたくてカフェに入った。

英語でカプチーノを一杯頼んだら、どこから来たの?中国?とかっこいい店主のおばちゃんに聞かれる。日本だよって答えたら英語の発音が日本人らしくない、ここに来る日本人の英語はみんな癖があるって言われて褒められているのかけなされているのか微妙な気持ちになるし、私の英会話レベルは中学レベルなのであまり突っ込まないでいただきたい。

 

店内に客は私しかいなかったので、おばちゃんとは韓国語交じりの英語でしゃべった。私が韓国語と中国語を大学で勉強していること、春から留学予定なこと(もちろん流れた)、旧日本人居留地を見にインチョンに来たこと、おばちゃんが若い時に、いろんな国へ海外旅行へ行ったこと、日本に行くなら沖縄に行ってみたいこと、インチョンおすすめの観光スポットも教えてもらった。

英語がうまいなあと思いながら話を聞いていたのだが、どうやらおばちゃんは若い時分にイスラエルに留学していたらしい。ボランティアをしながらイスラエルに2年くらい住んでたらしい。イスラエルにはあまり英語のイメージがなかったが、多くの国から人が集まるので、英語を話す人や、英語を使う機会が多いんだそうな。あなたももっと英語を勉強したかったら行ってみるといいよって言われた。おばちゃんはサービスでミカンをくれた。いつも食べるミカンより甘いような気がする。いや、ミカン久しぶりに食べるなあ。あまあま。カプチーノにミカンの組み合わせは合わないと思っていたが、おいしかった。

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スタバとかのコーヒーチェーン店でもミカンをおけばいいのに。チェジュ島でとれたそのみかんは歩き疲れた私の空腹を刺激した。そういえば駅でパンを買ったきり何も食べていないことを思い出した。おばちゃんにコインロッカーがここらへんにないのか聞いたのだが、ないといわれ、インチョンはめちゃくちゃ面白いところだが、コインロッカーがないのは大変だね、と愚痴った。この愚痴を二回ぐらい言った。帰れというのをぶぶ漬けをサーブすることで表すという京都人も顔を赤らめて恥じらうに違いないだろう。おばちゃんはカフェの閉店時間までに戻ってくるのなら荷物を預かってくれることになった。ありがとうおばちゃん。せっかくきたんだから楽しんでねって笑顔で送り出してくれる。神。

 

おばちゃんは私を見送ってから、本業の革細工仕事を始めた。店内には、おばちゃんが作ったかわいい雑貨がたくさん置いてあった。戻ってきたら絶買っていこう。そう心に決めて店を後にする。

 

おなかがすいたので、名物のジャジャンミョンを食べたくて中華料理店に入った。お酒も飲みたかったので、焼酎チャミスルを頼む。ジャジャンミョンが胃にしみる。付け合わせで出てきた玉ねぎの漬物的なやつとたくあんがおいしい。

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チャミスル1瓶でだいぶ酔いが回ったので、中華風庭園で日向ぼっこをして休んだ。冷たい空気を溶かすような昼下がりの日光がとても気持ちがよい。

 

旧日本疎開地はチャイナタウンの境目くらいに急に現れた。思ったより規模が小さいがそれでもちゃんと日本家屋が残っていた。

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日本家屋だけでなく、日本人が建てたホテルの跡地に当時から残る建物を利用した博物館がたくさんあった。どれも日本円にして100円くらいで入れる。貧乏学生にはありがたいことこの上ない。

博物館のタダでのらえるパンフレットは日本語版もちゃんとあるから韓国語や英語が不慣れでの展示内容はわかる。

 

仁川開港場近代建築博物館、生活展示館、韓中博物館、ジャジャンミョン博物館、大仏ホテル展示館、どの博物館もとても見ごたえがあった。日本軍の資料など、日本語で書かれた資料も多くあったので、日本史に興味がある人もぜひ訪れてほしい。

仁川には博物館が30以上あるのでぜひまた訪れてみたい。(それまでに解説文の韓国語を読めるようにしなければ)

お気に入りは韓中博物館、内装も外装も本気だしてて好き

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インチョン自由公園にも行った。インチョン上陸作戦を記念するマッカーサー銅像や、朝鮮戦争の犠牲者を弔う石碑もたくさんあった。学生が勉強できる環境はとても貴重なものなんだなあとコロナ禍の今こそよくわかる気がする。

 

カフェに戻って、おばちゃんから荷物を受け取り、かわいい布トートバッグとキーホルダー、ブレスレットを買った。おばちゃんにどこに行ったのかと聞かれ、博物館にいっぱい行ってきたよ!というと、ちょっとあきれられた。

 

私も観光地で自分で作った雑貨を売ったりするカフェとか開いてみたい。おばちゃんというにはかっこよすぎるイケおばちゃんだった。

 

暗くなる前にゲストハウスへと向かう、ゲストハウスはインチョン国際空港に近いところに取った。一泊千円くらいだったが、ソウルの宿より新しく、快適だった。同部屋のロシア人のヴィクトリアはサムスン自動車の社員で、休暇で来ていたのだが、故郷モスクワの家族が恋しく、ロシア語で独り言をぶつぶつ言っていたので怖かった。でも美人だしお菓子くれたから最強。顔面偏差値最強。

 

コンビニまで行こうと上着を着ようとしたら、コートいらないよ!って言われたけど普通に氷点下でめちゃめちゃ寒かった。これがロシア人と日本人の体感温度の差なのかと思った。

 

次の日の早朝に日本に帰る飛行機に乗るのだが、結構寝坊してマジで焦った。ゲストハウスのオーナーのおじちゃんが車を出してくれて事なきを得た。おじちゃんマジでありがとう。海外で絶起するとは思わなかった。LCCは入り口からかなり遠いところに搭乗口があるので、私のような貧乏人は余裕を持って行動することを忘れてはいけない。

 

インチョンは一日しか滞在しなかったが、また何泊かしてみたい。

まとめとして、自分が一番好きなソウルとインチョンの写真を一枚ずつ挙げて終わりにしよう。

 

みかん売りのおじさんがねてるところ ソウルにてf:id:mochiquan:20200526220836j:plain

 

 

足の悪いおばあちゃんに自然に手を伸ばすおじいさん インチョンにて

 

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成人式に行くより韓国に行くほうが安上がりだという理由で動いてしまった今回の旅だが、たくさんの人に支えられて何とか無事に乗り切れた。感謝の心を忘れてはいけない。自分にはこんな阿呆なセルフ成人式がぴったりだったと負け惜しみとかじゃなくて心から思う。皆さんもぜひ日韓関係が悪くなった時に格安航空券で韓国に行ってみてください。(関係がいいに越したことはないけど、安い時が行くチャンスなのは間違いない)私は格安なので香港に行こうとしたら、コロナと時期がかぶり、行けなくなりました。海外旅行ごときで人生は変わらないけど、旅先で普段は合わないような人や知識と出会うことで新たな発見があり、なんだかおもしろいので、足腰がしゃんとしているうちにいろんなところに行っておこうと思う。何事においても体は資本ですね。そろそろ家の中も飽きてきた。どこかに旅行計画を立てたい。なんだかおもしろいをそろそろ探しに行くときである。

 

それでは皆さん良い自粛生活を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛んでチマチョゴリ

今年の一月の成人の日の少し前、私は大学の授業も空も飛んだ

 

行先は韓国はソウル、生まれて初めての一人旅

 

関西空港第二ターミナルからLCCのほぼ板同然の、後ろの座席の人がシートのポケットに入れたペットボトルの形がダイレクトに背中に伝わる座席で運搬される

 

夜の遅めの便、インチョン国際空港についてから電車で宿へと向かう

 

一泊日本円にして900円ほどのゲストハウス、三人相部屋で、いつも咳をしている若いタイ人女性が三泊四日のルームメイトだった。

 

ところで今回の旅を決めたきっかけは航空券のセールだった。片道1500円(別途空港使用料などが重なり、往復で1万円ちょっと)

 

なんでこんなに安いのか、それは一言でいうと(一言では言えないのは重々承知、日韓関係 2019とかで検索してみてね)日韓関係が悪化したせいだ。

 

大学の授業中に何とはなしにスマホを見ていてあまりの安さに授業中にチケットを予約してしまっていた(身分証としてパスポートを持ち歩いているとこういうことができる)

 

引越しを重ねすぎて、どうせ成人式の招待が自分に来ることはないだろうと思っていたので、連休だということもあり成人の日に旅行することを決めた。

 

初めての一人海外旅行が成人の日なんてなんだか素敵じゃないか!しかも今なら安いし!せっかくだし、かわいいチマチョゴリを着て自撮りでもしよう、おひとりさま成人式だい!

 

予約してから親や友人に韓国に行くことを告げたのだが、かなりの人がこんなに日韓関係が悪い状態で女一人で韓国に行くのはどうなのか、危ないんじゃないのか、と言われた

 

大学のよく話す先生たちが香港デモの最中に香港に旅行した話や、いつもいつも日韓関係について報道されるときは最悪って言われるよね、みたいな話をしているのに慣れてしまったからだろうか、デモが激しくないところに行かなければ危険はないと思った。(知り合いの韓国人には安いから今がチャンスだよ!って言われた絶対類友

 

結論から言うと私が韓国で反日デモに巻き込まれて危険な目にあうことはなかった。

普通にコンビニのおばちゃんの韓国語の発音がうまく聞き取れなくてテンパったり、地下鉄のお菓子の量り売りでちょっとおまけしてもらったり、電車に閉じ込められたときはおじちゃんがドアを開けてくれたりした。

 

私は大学で韓国語を勉強しているから韓国のいいところしか見えていないのかもしれないが、この記事ではあの時自分が思ったことをそのまま書いていこうと思う。

 

毎度のこと長文で申し訳ないが、お付き合いいただけるのなら幸い。

 

 

 

それでは四泊五日韓国旅行スタート

 

一日目は日本からの夜のフライトと移動で終わる。自販機の表示、看板の文字がハングルというだけでテンションが上がりまくる氷点下の寒空のソウル

一年間勉強してきた韓国語が実際に使われているのを目の当たりにする。空港からの移動に手間取り、宿に到着したのは日付が変わるギリギリ前。予約したゲストハウスが映画パラサイトの半地下の家に住む家族が住んでいたような地域にそっくりだった。(日本に戻ってからパラサイトに似てるかもってなった。( ´∀` ))

 

マジモンのシャワートイレ(トイレの個室にシャワーのホースがついている。そう、つまりはトイレの便器がある個室でシャワーを浴びる)の洗礼を受ける

私は三畳風呂トイレ冷蔵庫共同の環境で暮らした経験があるからイケたが、友達や潔癖症の人とは一緒にここには泊まれないと思った。

 

晩ご飯は関西空港で済ませてきたのでそのままさっさと寝る

 

 

 

二日目

昼前に起床、地下鉄の駅の食堂で本場のトッポギを食べる。

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予想以上に辛くて、何度もセルフサービスの水をお替りしていたら店内の客に笑われた。おいしかったよー!って韓国語で言ったら常連さんぽいおじちゃんにかむしゃはんにだー!って言われた。ありがとよおじちゃん。景福宮(朝鮮王朝最初の王宮)f:id:mochiquan:20200513024726j:plainで観光、お目当てのチマチョゴリも着る。自撮り棒をチマチョゴリレンタルの店で借りて慣れない自撮りを頑張る。

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私は成人式に行かずに一体何をやっているのだろうかとおかしくなってきたのと、チマチョゴリの馬子にも衣裳効果もありめちゃくちゃ自撮りが盛れる。そこら中にいた中国人観光客の人に声をかけて写真を撮ってもらったが、なぜ一人で旅行に来たのか、寂しくはないのか、と聞かれて言葉に詰まる。日本語でも答えられないし、これまた一年間勉強してきた中国語でも答えられないことに気付く。

めちゃくちゃ寒かった(京都より寒かった)の早々にチマチョゴリを返却しに行く。

貸衣装屋で働く日本人のお姉さんと韓国人のおばちゃんとおしゃべりする。日本人のお姉さんは、結婚を機に韓国へとわたったそうだが、日本語よりも韓国語での反応が早かったので最初は日本語がうまい韓国人の方かと思っていた。これから何をするつもりなのかと言われ、景福宮の博物館に行きたい、韓国の歴史や文化に興味がある、と話していたらおばちゃんの専門が歴史でおすすめの博物館と日本にまつわる観光地を教えてくれる。韓国で一番大きい国立中央博物館がおすすめだけど大きすぎて一日でも回り切れないけど、中にレストランもあるしたのしめるよって教えてくれたので次の日は博物館に行くことを決めた。(特に計画は立てていなかったのでそこらへんは柔軟にいきあたりばったり)受付のお兄ちゃんもやさしくてカイロ何個もくれる、しかもちゃんと全部温めてある、神

洋服に着替えてからは景福宮の博物館で音声ガイドを借りてゆっくり見学する音声ガイドを借りるときに受付のおばちゃん英語で話しかけたら中国人だと思われたが、日本語プリーズっていったらいきなり日本語で説明されて頭が混乱する。音声ガイドは100円(パスポートを預ける必要がある)、博物館は入場料無料、ゆーっくり見学する。英語と韓国語が展示物の開設のメインの言語になるので、音声ガイドがおすすめ。

夜はスタバで明日の計画を立ててお菓子をコンビニで買ってゲストハウスに帰って寝た。

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宿まで少し歩いたときに撮った写真

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三日目

おばちゃんに教えてもらった国立中央博物館へ行く。最寄りの地下鉄の屋台の量り売りのお菓子屋でよくわかんないけどおいしそうなものを買う。


ショウガの味がした。体によさそう。おばちゃんがちょっと安くしてくれてそれだけでその日はテンションが上がった。あいもかわらず安い女である。

ついに国立中央博物館に足を踏み入れる。外観からイカした博物館であるのだが、館内の展示の仕方も素晴らしかった。例えば日本の展示コーナーでは、休憩用のベンチが畳であったり、中国のコーナーでは中国の伝統的な庭に模した休憩スペースとなっており

 なん窓に見立てた液晶には、時間が移り変わるごとに水墨画で描かれた風景が変化していくというずっと見ていられるものであった。

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昔行ったことがあるイギリスの大英博物館のように広大な館内では、小さい子供たちが床に座って何かのレクチャーを受けていたり、親子連れをたくさん見かけた。なんだか一人でこの感動を受け止めていることが少しつらくなってきた。でも、一人で来てよかったと思っている自分がいる。優しい矛盾を体験した。

 

おなかがすいたので、館内のレストランに行く、表に名前を書いて呼ばれるシステムだったので、ハングルで苗字を書いて待つ。呼ばれてから店内に案内されるのだが、中は白を基調とした明るい内装で、清潔感があった。価格帯は屋台などと比べるとやはり高い、いわゆるちょっといい店だった。頼んだのは本日の定食的なやつ。小鉢にちょっとづついろんな料理が入ってて、メインのプルコギもおいしくて、最高だった。

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隣の席に座った老夫婦が中がよさそうにご飯を食べていて、この空間は幸せに満ち溢れて売ると感じた。食後のコーヒーをゆっくりと飲んで、また展示を見に行く。ぐるっと大体の展示を見終えるころにはもう日が落ちかけていた。ミュージアムショップでいろんなお土産を見た。どれもとても素敵なものばかりで、悩みに悩んで、訓民正音のレプリカと貝殻細工の光沢がきれいな栞を買った。外を出ると、博物館の前にある池にビルと夕焼けが映り込んでいた。またしてもこの景色を誰かに見せたいと思う。


まぁみんな夕焼けを見てくれ。

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写真ではこの良さは伝わらないことがよくわかるので断念。スマホで写真を撮るたびに思うが、写真はせいぜい記憶の断片しか写さない。本当に大事なものは永久保存できはしないのだ。その場で輝いて、その場で消えてしまうこれはいったい何なのだろうか。これが旅情というものなのであろうか。自分はこの場所に確かに存在し、包まれているというこの感覚。

空間と時間の横軸と縦軸が合わさっておりなされるハーモニー

旅っていいなあ

 

またここに戻ってきたとしても同じことを考えることはないのである。せいぜい、あの時同じことを考えることはないって、考えてたのを今考えちゃってるなあというくらい

 

やっぱりタピるより旅る方が私には会っている

 

海外旅行経験はあまりないが、なんとなく太陽の感覚が変わるような気がする。移動距離のこともあるから当然なのかもしれないが、太陽光から受ける感覚そのものが変わったような気がするのだ。夕焼けの色だったり、太陽に当たった時の光の強さ、熱そういったものが変わる気がするのだ。


なんてことをぼんやり考えながら地下鉄に乗ったら目の前に座ってるおばあちゃんに道案内聞かれた


知りませんよ私日本人って言ってるのに私もわかんないわって言われて平行線上の会話


もっと韓国語がんばらなきゃなーってマジで思った


この日は路上の屋台の串刺しのトッポギとホットク、目の前で焼いてくれる冷凍餃子を夕飯に食べた


日本の韓国料理もおいしいけど、こういう本場のを現地で食べるのが1番好き、てか安い


やっぱりご飯が美味しいってのはいいね

食べるのだいすき太らなきゃもっとすき




 

この日がソウル市最後の日、次の日からインチョンに向かうんだけどこれはまた別のお話。


それではみなさんごきげんよう




 

 

 

 

 

 

ガチ一人映画体験

 

映画館にいけない日々がもどかしくてもどかしくて映画館へのラブコールをつづってみました。はーい、お久しぶりです。今回はずーっと前からしたかった私の趣味である映画について語りたいと思います。

 

 

 

一年間大学受験浪人をしていたということもあり、大好きな映画を見る機会がなかなかなかったのですが、大学生になった去年、ほぼ毎週ぐらいの間隔で映画館に通っていました。

 

 

 

そこの君、ちょっと待て

 

 

今、

 

 

別に映画館いかなくてもアマゾンプライムとかネットフリックスでも映画なんて観れるじゃん、と思ったそこの君

 

 

違うんだよ、

 

 

映画館で観る体験とは違うんだよ!!!!!!!!

 

 

 

と、全力で否定させていただきたい。

 

 

 

 

君は映画が始まる前の広告が終わり、照明がさらに暗くなって、

自分の前方の席に座る白頭の翁の頭が強調されて浮かび上がっていくこのコントラストにドキがワクワクムネムネしないか!?

 

 

あとはね、緊張感が高まる場面で自分が前のめりになってることに気付く幕間も好き、

ちょっと気が抜けてふーって一呼吸おいて自分の座高にフィットしないのにやけに居心地のいい椅子に頭をもたれさせるのがほんとうにすき、あいしてる

 

 

映画館のいいところは大きスクリーンで見れるだけじゃないんだよなあ

 

 

わたしは現在京都で下宿生活を送っている。

 

 

京都にはまあまあな数の映画館がある。

ショッピングビルに併設されたシネコンも好きなのだが、ミニシアターの心憎い作品選びに毎度胸を射止められてついついそちらのほうへ足を運んでしまう。

 

 

映画を本格的に映画館で見るようになったのは東京で高校に通っていた時なのだが、そこで初めて足を運んだのが、家から一番近い映画館であった早稲田松竹であった。

 

 

二本立てで1000円という破格はバイトをしていない貧乏高校生には、まさに映画の神からの贈り物だとしか思えなかった。

 

 

その二本立ても、感動モノのロードム-ビーと下ネタお下劣満載の青春ものがたりという組み合わせであったりとなんだかよくわからない、

 

 

骨のあるシネコンでもなかなか上映されないようないい意味で日本でマイナーな作品を上映してくれる映画館、一見小さくてしょぼいけど、その見た目と引き換えに、

いや、新宿に密集するシネコンと違って、それすらも魅力の一つに変わっていく。

 

 

 

でも一番よく通ったのは新宿バルト9ていうめちゃくちゃでかいシネコンなんですけどね(二本立てだと時間の都合が合わない時もあるから、途中退出もできるけどしたくない)

 

バルト9のガラス窓から新宿の街を見下ろせるエレヴェーターが大好きで大好きで夜景が見たくてわざわざ8時9時くらいに終わる映画を学校終わりに観に行ったりした。

新宿御苑も近くのおいしいお団子屋さんも今でも足を運ぶくらいいろんな思い出が詰まっている。

 

 

大学生になってからは京都のミニシアターに行く機会が増えた。

 

シネコンより鑑賞料金が安いし、金ローでやらないようなちょっと変わった映画が見たい人にはもってこいだと思う。

 

去年の夏に出町柳にある出町座という枡形商街にあるミニシアターに出かけた 

 

 

その日は特に何もすることがなくて、ほぼ下宿先に引きこもっていたからなにかその日に特別なことをしなければならない、意味づけしなきゃならないな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず出町座までいくべさ、なんかないかなぁと思ってもう日も落ちかけていて、生ぬるくなったアスファルトの上で自分の体を引きずった

 

夏、京都の夏は最悪だ

 

じめじめして、日が高い時分に外に出ると頭がくらくらする

 

 

夏休みといっても、日が暮れかけた京都には日中よりも人が少ない、

 

この時間帯なら観光名所も締まっているところが多いだろうし、観光客も少ない、

 

学生も帰省している人が多いのだろうか、

 

 

 

 

出町座に着いた次がその日最後の上映で、夏にぴったりのホラー映画の回だっ

 

館内に人がまばらであったので、

 

「こんにちは?こんばんわ?」と疑問形にあいさつで中に入った。

 

 

チケットを入口の券売機で買って、カウンターで席を指定する

 

ここまでくればタイトルから察してくれると思うが、

 

その上映回には観客は私しかいなかった、

 

一人映画はよく行くので慣れているが、

ガチのボッチ映画体験は人生で初めてだった。

 

ホラー映画は好きだが、映画館の中でほんとのホントに一人で観るのは初体験である

 

映画は片田舎の町で四人組の少年たちが連続殺人鬼の正体を突き止めようとする青春系ホラーだった。

 

ホラー映画って、叫びどころというか、ドッキリするタイミングがあると思うのだが、

 

 

 

一人だと叫んだらスタッフさんに確実にばれる恥ずかしいマジムリ

 

という思いが勝ったから

 

声が出そうになりそうなシーンの周辺ではずっと手で口を押えていた。

 

殺人鬼のアジトとおぼしき場所を探検するとき、後ろから被害者の少年が追われているとき

 

え、わたしの後ろにもなんかいるんじゃないか、この上映回わたし一人だよな

確実に一人だよな、

 

 

何重にもドキドキしなきゃいけなかった。

 

怖い怖い(まあその怖いのが好きなんだけど)

 

劇怖い殺人シーンとトラウマになる終わり方を十分に酔いしれてから映画館を出た

 

域とは違って帰りは重力からすこし解放されたような足取りで家路についた。

 

もちろん片手にはアルコール。

 

この、映画とアルコールに酔いしれてほどほどの距離を歩くときに自分の人生の幸福を噛みしめる

 

 

2000円以内、バイト2時間くらいで買えちゃうお手軽な幸福。

 

 

映画と酒、行き過ぎる町、映画と酒、そして自分に酔いながら歩くのが最高に気持ちがいい

 

映画館に行くと三重に酔える。

 

意識も自分の足取りもほどよくふらふらできる

 

なまあたたかい夏の風が効きすぎの映画館の冷房の肌の冷えを相殺してくれる。

 

 

 

映画は何の変哲もない一日をちょっと特別で最高な一日にしてくれる。

 

 

 

遠足はおうちに帰るまでが遠足だと、昔、小学校の担任の先生が言っていたが、

 

映画は帰るまでが映画だと思う。

 

もう一度したいとは思わないが、シネコンの4DXよりも恐怖と緊張感を味わうことができたと思う。

 

 

 

 

 

また映画観にいきたいなぁ

それでは皆様ごきげんよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下宿レス大学生だった

それは留学に向けて、最後の荷づくりに取り掛かっているころだった。

切りのいいいところでスマホをいじくっていたら大学からメールが一通届いていた。

 

なんだろう、またコロナ対策による留学の延期の知らせだろうか、

 

胸に抱いたどことなく嫌な予感(それまでに中国に行く留学組が中止の連絡を受けていた、韓国でもコロナ感染者が急速に増えつつあった)をガン無視してメールを開いた。

 

嫌な予感というものは当たってほしくない時ほど当たる。

 

 

春学期間の留学生の受け入れは全面中止、留学予定者は国内での学習とします、

みたいな内容のメールだった。

 

 

 

 

実は韓国の釜山にある大学に2月の後半から留学予定だったのだが、コロナ対策を行うため、3月の初旬に延期になっていたのだ。

 

そのため、九州にある実家には帰らずに、京都の下宿を引き払う期間を延ばしていた

その矢先、引っ越し三日前であった。

 

 

 

 

 

 

おいおいまじかよ、もう引っ越し、てか、下宿の契約切っちゃったよ、え、っ待って留学行けないってことは、30万円分の奨学金もらえないんだよな、え?まじ?お金もらえるって聞いたから勉強してきたのになぁ

 

 

いろんな考えが頭を駆け巡った。

 

 

 

わたしの頭は頑張ってくれたみたいで、まずは親に報告の電話をしろ!と電気信号を送ってくれた。

ありがとうマイブレイン愛してるぜベイビー

 

そのあとに一番の問題となるのは、四月から京都に寝泊まりする場所がないということだ。

 

夏ならまだぎりぎり野宿で行けるかもしれないが、京都の春は寒すぎるし危ない。

 

大学側にこの現状は伝えなきゃな、と思って事務室に電話をかけた。

 

現段階では何とも言えないが、ほかの学生の声も聞いてから下宿の確保の手助けを検討したいとの回答だった。

 

 

とりあえずマテリアル的問題でやれることはそこまでである。あとは、メンタルの事故処理の問題。

 

 

 

 

当日のツイートもなかなかにメンタルがダメージを受けている

 

一年前に金がもらえるからという理由で留学を決心したのは間違いだったのだろうか。

このままだと秋の中国留学も無理そうだな、いや、日本でできる学習機関が増えたと喜べばいいじゃないかええじゃないか、

 

いや、やっぱ無理普通につらい

 

留学を志した当時はまさかホームレスになるなんて思いもしなかったじゃないか、

 

 

一寸先は闇、とはまさにこのことだ。

 

感染症の流行によるものだと頭でわかっていても、この一年間は留学を前提として計画を立ててきたのだから予定はめちゃくちゃ狂う。

 

予定は未定、を体感しちゃってるな自分

 

中国人の友達と韓国の留学先で遊ぼうって約束してたのになあ

 

ヒステリー激しい上司のいるバイト先でも頑張れたのになあ

 

 

 

その日はちょうど友人と遊ぶ約束をしていたので、その友人の家に行っていい焼酎を飲んで、レンタルビデオで借りてきた映画を友人の画面が壊れかけているパソコンで見た。

 

 

その友人に留学中止の話をすると、

 

下宿決まる居候させてくれることになった。

 

 

ありがたやありがたや 感謝感激雨あられ

 

 

 

そんなわけでしばらく帰省してからまた京都で下宿を探す日々が始まった。

 

条件は大学から近い、風呂トイレ別、駐輪所に屋根がある、洗濯機が中における

とにかくは家賃が安いところ、で探した。

 

 

今住んでいる下宿はその条件をだいたいクリアしている

 

 

 

知り合いには条件が良すぎて事故物件なのではないかと心配されるレベルだ。

 

 

今のところ何ら不自由なく暮らせているので大丈夫大丈夫

なんかあったらネタにしよ精神で生きていこ

 

 

 

下宿が見つかるまで居候させていただいた友人はちょっと変な人でラブホテルについてのブログを書き始めたり、夜中に無意識のうちに何かを求めてわたしに抱きついてきたりとなんだかよくわからない人だった。

 

 

そういえばこの人は、「初対面の時に顔面偏差値立命館ですね!」

 

という褒め言葉なのかけなし言葉なのかなんとも判断しづらいことを言ってきたのだった

 

初対面の人間相手にこんなことをいうやつはやばいたぶん、絶対に

 

 

そのやばいやつとの同居生活は結論から言うとめちゃくちゃ楽しかった。

 

一緒に銭湯の帰り、まだ寒い春の夜の下で冷たいコーヒー牛乳を飲んだり、

 

王将で餃子を食べたり、

 

人生観について語ったりもした。

 

 

いや、こうゆうこと彼氏と一緒にしたいよねええなんて言って笑ったりもした。

 

これ以外にもなんだかいろいろあったような気がする

 

 

彼女はとてもパワフルな人で、なにかしらの物事に追われる身だった。

そのクセ自己肯定感が絶望的に低い

寂しがり屋でクセの強いめんどくさい愛されるべき人だった

 

器用なのに不器用とはまさにこういう人のことを言うんだろうなあと面白がって近づいたが最後、離れられなくなるような魅力を持っている人だった

 

もうちょっとであれから一か月余りの時間が過ぎようとしている

 

はやいもんだなあ

 

あれからもまだコロナウィルスの影響を日々受けている

 

巷ではコロナに対する怨嗟を吐き続け、挙句の果てには感染者やその家族にまで誹謗中傷する人もいる

 

ウィルスに八つ当たりしても反応がない分つまらない、ならば生身の人間のほうが面白い

 

自粛を守らず感染した人は悪だ!

 

 

と自分の中で正義の建前をかすことの醜さよ

 

 

わたしは疲れた、引っ越し代も下宿探しにかかった時間はウィルスへの怨嗟を吐いて埋められるものではない。

 

 

 

 

人間は人それぞれ矜持、つまりは誇りを持っているものだ。

 

 

ないものばかりを考えている時間や人のあら捜しをしていてはまして失われたものが返ってくることなどないだろう。

 

普段はしない料理に挑戦してみたり、映画をじっくり見たり、読書をしたり、こんな機会だしあまり連絡を取り合っていなかったかつての友人たちに近況を訪ねてみるのもいいかもしれない。

 

 

久しぶりに外に出て思うのは、わたしが何を思おうが絶望しようが、感動しようが、木々や花々はわたしのことなんかにかまわずそこにいて、勝手に咲いたり散ったりを生意気なことに繰り返したりしているのだ。

 

こんな時にも美しいじゃないか、ええ?

 

 

いつもすっぴんでアマプラを観て本を読んでいる私とは大違いである。

 

 

もっと身の回りのことをきちんとできる人間に、気持ちを上手にコントロールできる人間にならないとなあと日々反省である。

 

それではみなさんごきげんよう 

 

 

 

 

 

 

 

2020年明けバイトとわたし

いやあみなさんこんにちはこんばんは

 

みんな今頃元気に自粛してるころだと思う。

 

私はアマゾンプライムビデオ観てたらなんだか余韻に浸ってしまった。

 

 

 

私、今なんで生きてるのかなあ

 

 

みたいな人類が地べたに這いずり回って長いことかけても答えの出せない命題にアルコールが程よく回った頭で思いをはせてみたりする。

 

病んでる?文学部の人間なんてみんな一線にもならないこういうことを考えたくてわざわざ勉強してるんじゃないかなんて思ってます。(偏見上等)

 

で、ぼんやりしてたらいつのまにか昔立ち上げたブログのサイトにログインしてラップトップをポチポチやってるなう

 

なんだか年明けバイトのことを思い出してきた。

 

1月

正月はひたすらバイトをしていた。年明けは某有名神社の駐車場で警備会社のアルバイトをやっていた。

 

駐車場はもちろん屋外だ、吐く息は白く、制服の覆いのないほほには冷気がチクチクと刺さる。

 

留学前にお金を貯めていた私はその日の夜限定で駐車場の整備バイトに入ったのだった

 

 

 

夜勤のこのバイトに入る前に二つのバイトを掛け持ちしていたのでマジでどうにかなるんじゃないかと思ったが、まだ生きているからオッケー

 

仕事内容はいたって簡単で、あの赤いライトセーバーみたいなやつを握って車を誘導するだけだ。たまに私を無視して急発進してくる車もあるが、避けちゃえばなんちゃないオッケー

 

その日の警備のパートのおじさんたちはみんなとっても優しかった

 

私に仕事を教えてくれたり、あめちゃんをくれたり、一時間に一回ローテーションで休憩をちゃんと回してくれたり寒いことを除けば神みたいな職場だった。

 

休憩室でおじちゃんたちといろんな話をしたのだが、みんなめちゃくちゃ話が面白かったし、高学歴だった

 

団塊世代の宮廷大法学部出身の方がいた。今は定年退職後に運動がしたいからという理由でこのパートをしているらしい

 

みんな朝から二時間ランニングしたりとたいへん健康的な人々であった。

 

みんな生活に困って大みそかから元旦までアルバイトを三つも掛け持ちする私みたいなぎりぎりの人間じゃなかった。

 

これからは大学の警備員さんたちにはもっと大きな声でちゃんとあいさつしよう、寒い中ありがとうの感謝の気持ちを忘れてはいけないなと肝に銘じた。

 

おじちゃんたちの中でとびぬけて若かった私は、とりあえず春から留学予定であることを話した、するとみんな当然

 

 

将来は何になるの?

 

と聞いてきた。

 

そのたびにわたしは困った顔をして、よくわからないんですよね、と答えていた。

おじちゃんたちは今の若者がそう答えるには、日本の政治の問題が関係している、と言っていた。

 

そうなのかもしれないけど、なんだか違う気もする。

 

 

将来、そう遠くはない未来に私は、大学を卒業して、新たなスタートに立つ。

 

 

将来、未来、この言葉を聞くたびに、今までのように、なんとなくお金がもらえるからという理由でその場で2年間に及ぶ留学を決めたり、思い付きばかりでいろいろなことに手を出していい時間はないのだと感じ取った。

 

 

勉強している中国語や韓国語をつかえる仕事に就くのか、はたまた院に進むのか、まだまだよくわからない。

 

わたしのことに関して世界で一番真剣であるはずの私がわからないのだから誰にもわかるはずがない。

言語の勉強は楽しいから好きだけどまだわかんないなあどうしたいんだろ、

 

わからないから続ける、合わなかったら切り捨てるのスピリットで生きてるから一年間勉強続いたのわたしえらいなあ

 

二年目もぼちぼち頑張ります

 

なんで生きてんのか、大学卒業後に自分はどんな人間になりたいのか、この二つについてもっと真剣に取り組む時期にしたい。

 

自粛?てめえの人生はいつだって必要至急のものだ部屋にいる時間が長いからと言って人生の一部であり全部である今を過ごしていることに変わりはない。

 

 

いつも昨日よりもちょっといい一日を、

みたいなことを今日いった100円ショップのテーマソングが言ってた。

 

 

 

ちょっとづつちょっとづつ、わたしのペースで進化していこう。

おじちゃんたち、ありがとうございました。

 

 

 

年明けの初日の出と朝焼けがとても美しかったのが、つい昨日のことのように思い出される。

 

 

はるか上空のほうに、細長い菓子パンみたいな雲、紫がかかって、空に残っていた。

 

 

紫かと思えば、次に空を見上げる余裕ができたときは、もうその雲はなく、明るい日差しがわたしをひんやりと照らしていた。

 

 

こんな空ははじめてみたねえ、と日に焼けたほほを上げながらおじちゃんがわたしに言ったのも覚えてる。

 

あのおじちゃんと一緒にあの空を見上げることができてよかったな、

 

そうだ、わたしもそう思われるような人になろう

 

今まで自分がしてきたバイトの中でこのバイトが一番勉強になったと思う。

 

 

 

胸を張って、「現在進行形で、将来については考えていますが、今を全力で生きています!」と答えられる大学二年生をとりあえずの目標にしたい。

 

 

 

 

明日よりもまずは今日を生きるぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行っチャイナ in桂林&上海 ①グルメ編

お久しぶりです!夏も終わり涼しくなってきましたね。

 

今回は夏休み期間に二週間大学のプログラムを通して人生初のいっちゃいなをしてきちゃいなしたので、まとめていきます。

 

しかし、あまりにも書きたいことが多いので、2,3本記事を分けて編集する予定です。

 

今回はグルメ編という名前の飯テロ記事にします。

 

珍しく短めです。

 

 

 

①桂林米粉(グイリンミーフェン)

 



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まずはこれ、桂林米粉(グイリンミーフェン)

留学先の大学の学食で初めて食べた朝ごはん

 

食堂のおばちゃんに注文すると麺に薬味をのせた状態で渡してくれるので、

それに薬味を自分好みにのせて、スープをかけていただきます!!!!!!

 

朝の寝起きの胃袋にやさしく注ぎ込んでくる薄味のスープに薬味がアクセントをぴりっときかせています。

たまごほろほろ、アーモンドカリカリ、

 

麺も小麦麺ではなく、米粉の麺なので塩気が少なく、ちゅるちゅるとお口にカモンべいべーしてくれます

 

薬味も6種類くらいをセルフでかけるのですが、それぞれ素材ごと異なる角度から

旨辛の変化球を決めてくる名選手たちだったので最後まで飽きずに間食できました。

 

 

うまい、うますぎる、、、

 

 

これ一杯で朝はおなかいっぱいです。

 

さぁ、ここで、気になるそのお値段はァー!?

アタマの中で旧じゃぱネットの社長が叫びだします。

 

なんと4元、驚きの4元です!日本円にして約60円!!!!!

 

 

100円をきっています!!!!!!!!!!!!!!

 

日本でラーメンのにたまごオプションで付けたら200円くらいするのに

なんだここは、こんなにいい60円の使い道をいまだかつて知らなかった私はかんどうしました

 

 

財布に60円しかなくて、おなかがすいていても、

もう二度とうまいバーなんて買わない

中国の学食に行くんだ!そう決意した夏の朝でした

 

いや、やっぱりうまいバーたまにかっちゃうかも

 

 

②包子(バオズ)


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みんな大好き肉まん!

中国では一般的に朝ごはんとして食べられることが多いのですが、

 

なななんと、1個1元!1個15円です!!!!!!!!

 

おいしさレベルはひとくちかじるとそのまま夢中で体が求めはじめるので、

気が付けば空の袋しか残らない状態です

 

中毒性のあるうまみ、これが中華、中国4000年の歴史が培った味なのか、とかテキトーに文学部らしいことを考える余裕もなく、むさぼり続ける私

 

コンビニの肉まんより10倍はおいしい、とうもころし(おっと失礼とうもろこし)と肉がお口の中で結婚式を挙げ、舌のバージンロードを駆け上がっていくのを実感しました

 

2枚目のぴくちゃはかぼちゃのおまんじゅう

一枚目の写真のものとは異なり、具なしのかぼちゃの優しい甘さのお饅頭です。

 

私はこの甘すぎない甘さがだいすき人間なので広西滞在中に3回も食べました。

 

 

 

 

 

③タピオカミルクティー

でかい、デカン、デカン高原っっ!!!!!

たぶん500mlオーバーくらいはあった気がします。

ゲロ甘いものを食べると気持ち悪くなるという女子大生失格の私ですが、ちゃんとミルクティーの味がするミルクティーだったので感動しました。

 

ペットボトル飲料のミルクティーは甘すぎて砂糖水の味しかしない人生を送ってきた人間にとって、中国の程よい砂糖の使い方は、感動的でした。

 

 

気になっちゃうお値段は8元、120円でした。

 

駅の自販機とかで買うちょっと高めの

いろはすのねだんやんけっっ!!!!!

 

と関西住みらしくツッコミを入れたところでガチでお腹がすいてきてしまったので切り上げます。

ではまたー

 

味噌汁でお口直ししたいじゃぱにーずの方はこちらもどうぞよろしくちゃん

 

mochiquan.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

個性とはなんだろうか

大学に入学してから、

 

個性がどーのこーの

 

という話をよく聞くので、自分の考えを整理するためにこの記事を書く。

 

いつもと違って、ネタの要素がない記事です。

つーか、前の記事もネタで書いたわけではない。

大学の図書館で真顔で書いてます

表情筋さんは休憩中

 

 

 

 

 

 

この前ある人に

 

大学に入ってから、個性を出せとかよく言われるけど、

今までさんざん個性をつぶす教育とかしてきたくせに、それはねぇだろって思うんだよねー

 

 

と言われた。

 

 

私「ふーん、そうだねー」(とりま笑顔で、表面上は同意)

 

 

 

ここで私が思ったことが2つ、

 

 

一つ目

個性って、わざわざ出すもんじゃなくね?

 

 

むしろ、普段出てて、むしろ、都合の悪い時に隠したりするものだと思ってました。

 

都合の悪い時っつーのは、一般常識的な答えが求められたりするとき

 

 

 

mochiquan.hatenablog.com

 

 

 

 

この記事のようなことが頻繁に起こる家庭で育ったので、

 

あたりまえだけど、私は世間一般で言われる常識というやつが

 

あまりよくわからない(わかったようなふりは練習したからできるけど)

 

環境に責任を押し付けるつもりはないけどね、そういうのダサいから

 

 

自分が一般的に、というところから逸脱していると気づいたのは、

 

小学校の社会の時だった

 

たしか

 

日本の少子化を食い止めるために、あなたの思いつく対策を書きましょう

 

 

的な質問だったと思う

 

 

 

私は、

 

 

海外で行われている、自分の子供に望む身体的特徴を備えた人の精子卵子を、

自分のものと掛け合わせる精子卵子バンクを日本でも行えばいい。

今思うと安直すぎる考えだが、資金面等のハード面や、生命倫理などのソフト面についても言及すべきだったとは思う。

 

みたいなことを書いた

 

次の週に先生から返却されたノートには、

 

あなたは人の誕生について大切なことが分かっていない。

今度先生と話しましょう。

 

みたいに書かれてた。

 

これ以外にも、義務教育の場面で求められるような模範解答に的外れなことを考えることは多かったのだが、

 

はっきりと、

 

大切なことが分かっていない

 

と言われたこの時に

 

自分の考えは一般?とはずれちゃってるんだなーと実感することができた

 

 

サイコパスとか電波とか思う人もいるだろうが、

 

私のことをそう思いたければ思えばいい。

 

だって、私は私、あなたはあなた

 

そんなもんでいいんじゃないだろうか

 

 

 

 

 

でも、あんまりこういうことが多いと、テストとかめんどーなので

 

一般?だと思われるようなことを同級生(育ちのよさそうなやつ)

の真似をしたり、話をして、人に合わせることを学んだりして

 

少しはまねっこができるようになった

 

世間話をする女性のイラスト

 

 

 

 

腹を割って話せる人以外には、一般?の私で話すことが今も多い

 

だって

「え、なにそれ、その考えはおかしい」

 

「お前、変わってんなー」

 

とか、自称世間一般を押し付けてくる人に位置から十まで話してやる義理はないし、

 

そんなの私の時間の無駄でしかない

 

小論文とかも、自分の考えを書いたら負けだと思って書いてきた

 

出題者が求めることと私の考えが異なるのは、

 

他人同士なのだから当たり前だ。

 

それを把握したうえで相手の思惑を問題文のパターンごとに分析すれば

 

まあまあいける

 

 

 

二つ目

知人の言うことにもう一つ反論なのだが、

 

てめぇ自身が守れないような個性を、

自己の制御下のもの(環境とかね)に責任を押し付けるのは間違いだと思う。

 

 

個性をつぶされる、出る杭は打たれる方式の教育を受けて疑問に思ったのなら、

 

私のように一般のふりをして、

自己の内部に他者から迫害されそうな個性を守ればいい。

 

正直、その知人はそこまで考えの及ばないほど個性に執着してこなかったのだろうと思う

 

 

 

 

私自身、個性を守るとか、表面上は聞こえのいいことを言ってはいるが、

 

他者理解から安易逃げ出しているだけに過ぎないとも思う

 

 

まぁ、自分が生きやすいほうでいいと思っているので、またこの考えは変わるかもしれないけど、とりあえずはこのままでいいやー

 

 

個性はその人個人の考え方、趣向、いろいろな要素で成り立つ唯一無二のものだ

 

 

だから、人それぞれ違うのは当たり前だし、

 

仮に相手の考えに納得できないにしても、

 

一人の人間に接しているという相手に対するリスペクトを忘れてはいけないと思うのだ

 

 

知人にここまで行ってやるほどの義理をまだ感じていないので、言わなかったけど。

 

 

 

 

 

 

 

では、バイバーイ(@^^)/~~~

 

 

 

 

 

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