食中毒(私はあの味噌スープの味を忘れない)
こんにちは
もう6月、梅雨ですね。
この時期になると私は嫌でもあの事件を思い出さずにはいられません、、、
あれは中二の今頃の時期でした
簡単に説明すると、母の作った茎わかめの味噌汁を食べたら大腸がはれ上がり(医学界的にも珍しいくらい腫れたので、CTかなんかの画像が参考資料に使われました)、一週間自治医大病院に入院しました
*茎わかめに非はないです、調理方法(てか、母自身)に問題がありました
皆さんにはあのようなつらい思いをしてほしくないので、教訓として私の体験を読んでくれたら幸いです
ある朝のことでした、食卓には前日の夕飯の残りの味噌汁が置かれていました
茎わかめの味噌汁でした、母は大雑把な性格で、細かい作業が得意ではないため、
おそらくスーパーで買った発泡スチロールのトレイに入れられていた茎わかめをほぐさずに、
そのまま鍋にぶち込んだのでしょう、
茎わかめが大きな塊となって、汁椀の中で圧倒的な存在感を放っていました
母は料理があまり得意ではないです
そういう人に限って、TV番組のレシピを勝手にアレンジして、オリジナルとはかけ離れたもの(料理と呼びたくないです)を作りだします
スーパーのカット野菜の上に生卵をのせて、レンジで温めたもの
(野菜の水分とふが大量発生した卵とのとてつもないハーモニーが口中を襲いました)
魚の西京焼きにヨーグルトを使うと下ごしらえが早く済むという番組を見て、
冷蔵庫に残っていたブルーベリーヨーグルトを使ったもの
(TVでは無糖のプレーンを使っていたと思われる)
私をここまで育ててくれた母の料理に文句を言うなんて、最低な娘だと思いますが、
マズイです、とにかくマズイ、
身内だとしても弁護のしようがないです
よく、「毎朝お茶ずけだけでいいから」とプロポーズされたことがある、なんて冗談なんだかほんとなんだかよくわからないことを言ってる母ですが、その人は母の料理を過去に食べたことがあったのでしょう、
やはり、
愛があってもまずいものはまずいんです
「残したら二度と作らない」と言われていた私は、
茎わかめって、こんなに粘り気あったっけな、という防衛本能からくる黄色信号を見送りました
*やばいのがワカメに絡みついたままうまく加熱処理ができていなかったと思われる
後日、母からはあの味噌汁を残さず食べろとは言ってない、あの日は残してもいいといったといわれました
TV通販の画面の下に出てくる一番重要なこと(格安だけど、送料は別途みたいな)にゴマ粒みたいなテロップを使う手段と似ていますね、
しばらくして、今まで感じたことのない痛みを腹部に感じました
我が家は親の仕事の関係で、痛みを1~10で表現するように教育されているのですが、(例えば足の小指をタンスの角にぶつける→2
顔面にドッジボールのボールが直撃→3
頭が割れそうなほどの頭痛→6
死ぬほど痛い→10みたいな)
10、10が来た
痛い、痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い、おなかが痛い
マジで死を覚悟しました
腹が爆発したらこのくらい痛いんじゃないかというぐらい痛い
痛すぎると、動けません
漫画とかでよく、「いったーい!」とかなんとか言いながら、地べたを転げまわってる表現がありますが、実際はそんな風に動き回る余裕なんてないです
体丸めて波が去るのを待つのみです
動けるうちはマシです(もちろん、動けているからと言って、実は危険な状態の病気だったということもあります、ここではあくまで痛みの程度について言及しているだけです)
母に救急車を呼んでくれと頼むと、頑張れば歩ける(痛すぎて立てないけど、体育座りから少し腰を浮かしたような姿勢で、分速20センチぐらいなら歩けた)なら車で、と言われ、車で近所の自治医大病院に行きました
*後日、実は母が知り合いの救急隊員に家の中を見られたくなかったためだと知る
あのくらい痛がっていたら、救急車を呼ぶのが妥当らしい
なんとか病院に着きましたが、ここでも苦難が待ち受けます
私の採血を注射になれない研修医が担当することになったのです
私は当時剣道をやっていたので、血管も太く、針も刺しやすいと思われましたが、何度やってもうまくいかない。
1本目の針で8回くらい粘られてもダメ、
それを見かねた看護師(ベテラン)の方が、研修医の方に「代わろうか?」
「トライします!」
意識高い系トライさんの爆誕です
今はTV見てないからわかりませんが、あのころからCMでハイジとコラボしたトライさんはやってきたんです
痛みで意識がもうろうとしてましたが、トライさんよ、頼むからもうやめてくれ、と思ったのを覚えています
2本目の針でブスブスと私の血管を刺しまくります
腹が痛すぎて、注射針の痛みは感じないのですが、ベッドの上で姿勢を固定(腕動かしたらダメ)の状態を続けるのがきつかったです
その後、先ほどのベテラン看護師さんが研修医が私にぶっ刺した針が幼児用だということに気づきました
そりゃあ、太い血管には刺さらないわけです
とうとう看護師さんが採血を行います、大人用の針でパツイチです
後日トライさんが刺した部分が内出血しており、広範囲に青タンができてました
え、今はリメンバートライさん
とか思ってませんよ?
人は失敗から成長するんだから、仕方ねーです
きっとあのトライさんも今頃は採血になれたはず、多分
そのあとにいろんな検査受けて、大腸の内壁が溶けてること、健常時の5倍くらい(正確には覚えていないけど、救急医にここまで腫れてるのは見たことないって言われたのは覚えてる)腫れてることなどがわかりました
けっこう重体らしいです
入院開始2日ぐらいはずーっと寝てました(意識不明のほうが近いかもしれん)
私はいろんな方のおかげで、幸いにも1週間で退院できました(小児科で入院したのですが、入院が長期に及ぶ子供、生まれてからずーっと入院している子も多かったです)
あれから学んだのは、一口目に食べて、少しでも違和感を感じたら、愛する彼氏彼女、家族の作った料理であっても吐き出したほうがいいです
全力で口から出しましょう
その違和感は本能から来ています、あなたの命を守るためにです
行儀がよくなし、MOTTAINAI精神はどこへいったんだ、とは思いますが、私はあれのセカンドインパクトを受けて再び回復できる自信もないし、痛いの嫌なので、
あれからは自分でご飯を作る機会が増えましたし、母のご飯に違和感を感じたらためらわず流しにストライクするようになりました
あの一件後に、母に言われたのは
「自分の身は自分で守りなさい」
当時は理不尽だと憤慨しましたが、まさにその通りです。
当時の私は自分が口にするものが安全なものだと根拠もないのに信じてました
無知蒙昧というやつです(今もだけど笑)
それまで食べてたものが安全だったからと言って、これから食べるものが安全だとは限りません、
安全な食、というのはかなりハードルが高いことです。おいしくて安全なご飯を私たちが口にするまでには多くの方の努力と手間がかかっています。感謝しましょう
世界は広い、自分の今までの価値基準がすべての物事に当てはまるとは限りません
え、私の母が何者かって?当時も今も救急医ですwww
(私の腫れた大腸の画像を参考資料にしたのも母w)
そりゃ、職場の顔見知りの救急隊員家に入れたくないですよねw
立派な母です、女手一つで私をここまで育ててくれ、大学にも行かせてくれました
マジで感謝です
我が家の教育方針は体験から学ぶ方式ですので、私ものびのび育ちました
あの体験から学んだのは、
医者(母)の作るメシが安全だとは限らないQED
あれから茎ワカメは我が家の食卓から消えました
じゃなくて、
自分の経験則だけではすべての物事に太刀打ちできないということです
柔軟に生きていこー!
人生はケースバイケース
私の体を張った検証結果から皆さんが健康に気を付けていただければ幸いです
おいしいご飯を楽しくたべましょう!
では、また(@^^)/~~~