徒然ふぁいたー

立命館キャンパスアジアとか私事とかいろいろ

ガチ一人映画体験

 

映画館にいけない日々がもどかしくてもどかしくて映画館へのラブコールをつづってみました。はーい、お久しぶりです。今回はずーっと前からしたかった私の趣味である映画について語りたいと思います。

 

 

 

一年間大学受験浪人をしていたということもあり、大好きな映画を見る機会がなかなかなかったのですが、大学生になった去年、ほぼ毎週ぐらいの間隔で映画館に通っていました。

 

 

 

そこの君、ちょっと待て

 

 

今、

 

 

別に映画館いかなくてもアマゾンプライムとかネットフリックスでも映画なんて観れるじゃん、と思ったそこの君

 

 

違うんだよ、

 

 

映画館で観る体験とは違うんだよ!!!!!!!!

 

 

 

と、全力で否定させていただきたい。

 

 

 

 

君は映画が始まる前の広告が終わり、照明がさらに暗くなって、

自分の前方の席に座る白頭の翁の頭が強調されて浮かび上がっていくこのコントラストにドキがワクワクムネムネしないか!?

 

 

あとはね、緊張感が高まる場面で自分が前のめりになってることに気付く幕間も好き、

ちょっと気が抜けてふーって一呼吸おいて自分の座高にフィットしないのにやけに居心地のいい椅子に頭をもたれさせるのがほんとうにすき、あいしてる

 

 

映画館のいいところは大きスクリーンで見れるだけじゃないんだよなあ

 

 

わたしは現在京都で下宿生活を送っている。

 

 

京都にはまあまあな数の映画館がある。

ショッピングビルに併設されたシネコンも好きなのだが、ミニシアターの心憎い作品選びに毎度胸を射止められてついついそちらのほうへ足を運んでしまう。

 

 

映画を本格的に映画館で見るようになったのは東京で高校に通っていた時なのだが、そこで初めて足を運んだのが、家から一番近い映画館であった早稲田松竹であった。

 

 

二本立てで1000円という破格はバイトをしていない貧乏高校生には、まさに映画の神からの贈り物だとしか思えなかった。

 

 

その二本立ても、感動モノのロードム-ビーと下ネタお下劣満載の青春ものがたりという組み合わせであったりとなんだかよくわからない、

 

 

骨のあるシネコンでもなかなか上映されないようないい意味で日本でマイナーな作品を上映してくれる映画館、一見小さくてしょぼいけど、その見た目と引き換えに、

いや、新宿に密集するシネコンと違って、それすらも魅力の一つに変わっていく。

 

 

 

でも一番よく通ったのは新宿バルト9ていうめちゃくちゃでかいシネコンなんですけどね(二本立てだと時間の都合が合わない時もあるから、途中退出もできるけどしたくない)

 

バルト9のガラス窓から新宿の街を見下ろせるエレヴェーターが大好きで大好きで夜景が見たくてわざわざ8時9時くらいに終わる映画を学校終わりに観に行ったりした。

新宿御苑も近くのおいしいお団子屋さんも今でも足を運ぶくらいいろんな思い出が詰まっている。

 

 

大学生になってからは京都のミニシアターに行く機会が増えた。

 

シネコンより鑑賞料金が安いし、金ローでやらないようなちょっと変わった映画が見たい人にはもってこいだと思う。

 

去年の夏に出町柳にある出町座という枡形商街にあるミニシアターに出かけた 

 

 

その日は特に何もすることがなくて、ほぼ下宿先に引きこもっていたからなにかその日に特別なことをしなければならない、意味づけしなきゃならないな、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず出町座までいくべさ、なんかないかなぁと思ってもう日も落ちかけていて、生ぬるくなったアスファルトの上で自分の体を引きずった

 

夏、京都の夏は最悪だ

 

じめじめして、日が高い時分に外に出ると頭がくらくらする

 

 

夏休みといっても、日が暮れかけた京都には日中よりも人が少ない、

 

この時間帯なら観光名所も締まっているところが多いだろうし、観光客も少ない、

 

学生も帰省している人が多いのだろうか、

 

 

 

 

出町座に着いた次がその日最後の上映で、夏にぴったりのホラー映画の回だっ

 

館内に人がまばらであったので、

 

「こんにちは?こんばんわ?」と疑問形にあいさつで中に入った。

 

 

チケットを入口の券売機で買って、カウンターで席を指定する

 

ここまでくればタイトルから察してくれると思うが、

 

その上映回には観客は私しかいなかった、

 

一人映画はよく行くので慣れているが、

ガチのボッチ映画体験は人生で初めてだった。

 

ホラー映画は好きだが、映画館の中でほんとのホントに一人で観るのは初体験である

 

映画は片田舎の町で四人組の少年たちが連続殺人鬼の正体を突き止めようとする青春系ホラーだった。

 

ホラー映画って、叫びどころというか、ドッキリするタイミングがあると思うのだが、

 

 

 

一人だと叫んだらスタッフさんに確実にばれる恥ずかしいマジムリ

 

という思いが勝ったから

 

声が出そうになりそうなシーンの周辺ではずっと手で口を押えていた。

 

殺人鬼のアジトとおぼしき場所を探検するとき、後ろから被害者の少年が追われているとき

 

え、わたしの後ろにもなんかいるんじゃないか、この上映回わたし一人だよな

確実に一人だよな、

 

 

何重にもドキドキしなきゃいけなかった。

 

怖い怖い(まあその怖いのが好きなんだけど)

 

劇怖い殺人シーンとトラウマになる終わり方を十分に酔いしれてから映画館を出た

 

域とは違って帰りは重力からすこし解放されたような足取りで家路についた。

 

もちろん片手にはアルコール。

 

この、映画とアルコールに酔いしれてほどほどの距離を歩くときに自分の人生の幸福を噛みしめる

 

 

2000円以内、バイト2時間くらいで買えちゃうお手軽な幸福。

 

 

映画と酒、行き過ぎる町、映画と酒、そして自分に酔いながら歩くのが最高に気持ちがいい

 

映画館に行くと三重に酔える。

 

意識も自分の足取りもほどよくふらふらできる

 

なまあたたかい夏の風が効きすぎの映画館の冷房の肌の冷えを相殺してくれる。

 

 

 

映画は何の変哲もない一日をちょっと特別で最高な一日にしてくれる。

 

 

 

遠足はおうちに帰るまでが遠足だと、昔、小学校の担任の先生が言っていたが、

 

映画は帰るまでが映画だと思う。

 

もう一度したいとは思わないが、シネコンの4DXよりも恐怖と緊張感を味わうことができたと思う。

 

 

 

 

 

また映画観にいきたいなぁ

それでは皆様ごきげんよう